| いつものようにジャイアンに追いかけられてドラえもんたすけてえ、と帰ってきたのび太。 のび太 「あれかしてよ。ほら、いつか使ったやつ。けんかに強くなるの。」
ドラえもん 「ひとりでできないけんかならするな!」
なんだかいつもと違うドラえもん。
のび太 「帰る?」「未来の世界へ!」
その夜家族で送別会をし、
ドラえもんとのび太は一緒に同じ布団で寝ることにした。
眠れない二人は朝まで一緒にお話しすることにした。
外へ散歩に出る二人。
ドラえもん 「できることなら……、帰りたくないんだ。」「きみのことが、心配で心配で……。」
ドラえもん 「一人で宿題やれる?」
ドラえもん 「ジャイアンやスネ夫にいじわるされてもやり返してやれる?」
固い決意でドラえもんと約束する。心配するなと。
涙を見せたくないドラえもんはちょっとその辺を散歩してくると言って行った。
とその時ジャイアンが寝ぼけて歩いていた。それを見られたジャイアンはのび太を殴る。
がのび太は決してドラえもんに助けを求めない。
のび太 「けんかならドラえもんぬきでやろう」
殴られ続けるのび太。しかしのび太は、
のび太 「ぼくだけの力で、きみにかたないと……。」
のび太 「ドラえもんが安心して……、」
のび太 「帰れないんだ!」
一生懸命戦って、そしてジャイアンに勝った。
心配して探しに出た、そして駆けつけたドラえもんの前でのび太は。
のび太 「かったよ、ぼく」
のび太 「みたろ、ドラえもん。かったんだよ。ぼくひとりで。」
そして朝起きたら、ドラえもんは未来へと帰っていた。
「ドラえもん、きみが帰ったらへやががらんとしちゃったよ。でも……すぐになれると思う。だから………、心配するなよドラえもん。」
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